漢方薬は、自然の草や木からとった「生薬」の組み合わせでできています。六味地黄丸は、その名が示すよう、下記の6種類の生薬からなります。主薬の“地黄”には、貧血症状を改善し元気をつける作用があります。“山茱萸”や“山薬”にも滋養強壮作用があり、“地黄”の働きを高めます。“茯苓”と“沢瀉”は、水分循環をよくする生薬です。“牡丹皮”は漢方でいう「お血(おけつ)」を治す生薬で、血行障害を改善し血のめぐりをよくします。これらがいっしょに働くことで、よりよい効果を発揮します。病院では、煎じる必要のない乾燥エキス剤を用いるのが一般的です。
地黄(ジオウ)
山茱萸(サンシュユ)
山薬(サンヤク)
茯苓(ブクリョウ)
沢瀉(タクシャ)
牡丹皮(ボタンピ)