その香りで名高い「武夷岩茶」:大紅袍の産地は、福建省の武夷山。険しい岩場で栽培されたお茶は「岩茶がんちゃ/イェンチャア」と呼ばれ、焙煎を繰り返すことで生まれる岩茶独特の香ばしさは、上質なほうじ茶にも通じるものも感じられるほどで、3煎、4煎と飲み進むうちに感じられる残り香は、今も多くの人を魅了します。鉄羅漢は、数ある岩茶の中でも、大紅袍、白鶏冠、水金亀とともに「武夷四大岩茶」とされ、甘みとうまみを兼ね備えた上品な味わいがあります。
茶器が冷たいと、お湯を注いだ瞬間に温度が下がってしまい、結果として茶葉が充分に開かず、本来の味が出ません。茶器は必ずお湯で温めておきましょう。そのひと手間で、お茶はぐんとおいしくなります。
茶葉を開きやすくするために、初回の茶湯はすぐに捨てます。これを、茶葉をお湯ですすぐという意味で「洗茶(せんちゃ)」といいます。洗茶は必須ではありませんが、洗茶することで、茶葉の本来の味を最大限に引き出すことができます。