超過勤務は病気やけがのリスクを増大
仕事の種類に関わらず、二交代制シフトや超過勤務はけがや病気のリスクを増大させるという新しい研究結果が、英医学誌「Occupational and Environmental Medicine」9月号に報告された。
この報告は、米マサチューセッツ大学医学部の研究者らによるもので、労災によるけがや職業病5,100例を解析したところ、半数以上が労働時間の延長もしくは超過勤務のある労働者に生じていた。
職業病にかかったり労災でけがをしたりするリスクは、超過勤務のある場合はない場合に比べて61%高く、1日12時間以上の労働では37%、週60時間以上の労働では23%高かった。しかし長時間の通勤については、病気・けがのリスク増大との関連はみられなかった。
米国では超過勤務の3分の1は強制的だが、今回の結果は、長時間労働による疲れとストレスが、間接的に職場での事故につながるという理論を支援するものだという。