真っ赤な天然色素に潜むアスタキサンチンのチカラ
「体のサビ」を防いでくれる抗酸化物質とは
最近、「活性酸素」「抗酸化作用」という2つの言葉をよく耳にしますね。
念のためにおさらいすると、活性酸素とは体がサビる原因となる物質のこと。この活性酸素こそがお肌の老化、生活習慣病、目の疾患などの引き金になるといわれています。そして、私たちは紫外線、大気汚染、ストレスなど活性酸素を発生させやすい環境の中で生活をしています。
一方、ここで強い味方となるのが「抗酸化物質」の存在。抗酸化物質は活性酸素による「体のサビ」を防いでくれます。
有名な抗酸化物質としてはビタミンE、ポリフェノールなどがありますが、そんな中でもβ-カロテン・リコピンなどで知られるカロテノイドの一種で赤い色が特徴的な「アスタキサンチン」。ビタミンEの500〜1000倍ともいわれる最強の抗酸化作用で注目を浴びています。
サケ、イクラが赤いわけ
サケが他の魚とは違い、身が赤いことに疑問を持ったことはありませんか?
サケの身が赤いのはオキアミ(※)を餌にしていて、オキアミの体内に含まれるアスタキサンチンを体内に蓄えているからです。大本をたどればオキアミもアスタキサンチンを多く含んでいる「ヘマトコッカス」という藻を食べています。
サケは産卵のために海からへ戻る途中、体内に蓄えていたアスタキサンチンが太陽の紫外線による活性酸素から身を守ってくれます。また産卵期にはアスタキサンチンが卵であるイクラに移動して活性酸素から守ります。
※エビに似た動物性プランクトン
アスタキサンチンの期待される効果とは?
○血液をサラサラに
LDLコレステロールは血中で活性酸素により酸化され、それが血管壁に貯まり血行を悪くするため、悪玉コレステロールといわれます。アスタキサンチンはこの酸化を強力に防ぐため、動脈硬化をはじめ、心筋梗塞や脳梗塞の予防にもつながります。
○お肌の老化防止
サケがアスタキサンチンで紫外線による活性酸素から身を守るのと同じように、私たちのお肌も紫外線が原因となるお肌の老化(シミ・シワ・たるみなど)を防いでくれます。
○脳や目の病気の予防・改善に
アスタキサンチンは脳に有害物質を通過させない「血液脳関門」という関所を通過できる数少ない物質です。これにより、活性酸素が原因で引き起こる痴呆症、記憶障害、脳梗塞といった病気の予防や改善が期待できます。さらに血液脳関門を通過した後、網膜の防御システムといえる「血液網膜関門」も通過して、視力回復、眼精疲労、白内障などの目の病気にも効果が期待できます。
これらのように、アスタキサンチンはあらゆる面でカラダにいいことがおわかりいただけたでしょう。だからといって、サケやイクラを毎日食べるわけにもいきませんよね。
アスタキサンチンをしっかり摂って健康を維持するためには、やはりサプリメントが手軽でおすすめです。