食事の身近なものさしに!-お弁当ダイエット-
いったい1日にどのくらいの食事量が自分には適しているのか。食事を自分でつくる機会が少ない場合、それがなかなか分かりません。普段食べ過ぎていることになかなか気づかず、いつのまにか体重が増えてがくぜんとする、そんなことはありませんか?
数字でいろいろなデータも出ていますが、いまいちピンとこないしどうすればいいのか分からない……そんな人には、お弁当箱ダイエットがおすすめです。
お弁当箱ダイエットとは、栄養素、食品群、量、バランスなど、細かなことを考えずにすむ食事のものさしとして、お弁当箱を使うというダイエット法です。お弁当箱をひとつの目安とすることで、自分の食事の適正量を知り、食べ過ぎを防ぎ、結果的にダイエットに役立てることができるのだそうです。
これならば、食べ過ぎないどころか、逆に栄養不足に陥る心配もありません。また、いわゆる規則正しい食生活にもつながります。適切な食事量という難しい問題を誰にでも簡単にクリアできることでしょう。
お弁当箱ダイエット法を行うには、守るべきルールが4つあるそうです。
(1)自分の体にあった、適量のお弁当箱を用意する
栄養所要量より算出される自分の1食分のエネルギー量と、ほぼ同じ容量のお弁当箱が適量サイズであるそうです。つまり、1日1800kcalが必要な人は、600(±50)mlのお弁当箱が適量ということです。
(2)主食3、主菜1、副菜2の割合
お弁当箱の表面積をみたときに、主食を3、主菜を1、副菜を2、という割合いで隙間なくお弁当の中身を詰めていきます。こうすることで栄養のバランスがよくなるそうです。
ちなみに、主食とはお米などの穀物、主菜は肉や魚の料理、副菜は野菜を主な材料にしたものをいいます。
(3)食塩と油脂に注意する
ダイエットでせっかくきれいな体を手に入れるのですから、体の中身も健康でありたいものです。食塩と脂質のとりすぎは成人病を招くことにもなりかねません。漬け物やつくだ煮など、塩味の濃いものを2つ以上重ねないように注意しましょう。揚げ物、炒めもの、油の多いサラダ、ポテトサラダなども1種類にするとよいそうです。
(4)彩りに気をつける
お弁当箱を開いたときに、見た目がきれいでおいしそうであることはとても大切なことです。また、彩りのよい食材を使うことで、ビタミン類などの栄養素もきちんととれるようになるそうです。
このお弁当箱ダイエットを実践すると、次第に食事の全体量と料理のバランス感覚をつかめるようになり、外食の時などにも自分にとっての適量が把握できるようになるそうです。
はじめは面倒くさいと思われるかもしれませんが、慣れればけっこう楽しいもの。今日は何を入れようかと考えつつ、自分の食事についても新たな発見があるかもしれません。
今日からさっそく、自分にあったお弁当箱をみつけて実践してみてはいかがでしょうか。