貧血 -貧血予防にプラスアルファの生活改善-
貧血予防には、食事の改善だけでは今一歩。もうひとつ大切なのは、生活習慣の改善です。摂取した栄養を十分に働かせるためにも、日々の生活習慣を見直してみましょう。そして常に貧血の自己チェックを行いましょう。あまり症状を現さない貧血ですが、注意深く観察すれば、十分に自己チェックが可能です。早めの発見、早めの改善を心がけましょう。
いくら食事に気をつけたとしても、生活習慣が乱れていたり、運動不足では、せっかく摂取した栄養も十分に働くことができません。貧血予防のためには、食事だけでなく、日々の生活習慣を見直すことも重要です。適度な運動、休養にも十分留意しましょう。
気をつけるべきことは、以下の通りです。
「貧血改善の生活習慣のコツ」
1. 生活のリズムを整えて、規則/正しい生活を
2. 規則正しく、3 度の食事をしっかりとる
3. 朝食抜きは禁物
4. 外食を少なく、1日1回程度に
5. 適度な運動で新陳代謝を盛んに
6. 睡眠不足にならないように
7. 今日の疲れは今日中に解消
8. ストレスをため込まない
9. 連日の飲酒、過度の飲酒をしない
10. たばこは絶対にやめよう
貧血が厄介なのは、これといった自覚症状がなく、自分が貧血であることに気づかないまま過ごしてしまうことが多いためです。しかし、貧血は、専門的な検査をしなくても、次のようなところに注意するとある程度は自分で判断することができます。
「貧血の自己チェック」
(1)眼の粘膜
鏡に向かって、下まぶたを指で裏返してアカンベーをしてみてください。全体に白っぽくなっていれば貧血。
(2)皮膚の状態
皮膚の表面にうるおいがなくなり、黄色っぽくなって、かさかさした感じになっていたら注意が必要。
(3)爪の状態
貧血になると、爪が光沢を失って白っぽくなったり、薄くなったり、へこんだり、割れたりします。先がそりかえるというのは、典型的な貧血症状。
(4) 体の状態
・疲れやすい
・めまいがする
・全身倦怠感がある
・頭重感がある
・集中力が減退している
・急に動いたときに呼吸困難になる
・胸がドキドキする
・胸が締めつけられるように痛むことがある
・顔色が悪いといわれる
(5) 舌の状態
舌が赤い。
(6) 髪の状態
白髪が多くなった。
貧血は、重症でない限りすぐに治療の必要な病気ではないという意識があるかもしれません。しかし、貧血の症状が出たために病院で検査を受けたらがんが発見されたというような例もあり、ほかの疾患の合併症としてもよくみられます。 常に自己チェックをして、自分の体は自分でしっかり管理しましょう。そして、少しでもおかしいと感じたら、放っておかず、早めに専門機関で検査を受けることが大切です。