性病の悩み -ペニスに水泡が・・・-
単純ヘルペスウイルスは、接触によって感染し、口唇、顔面などに表れる1型と、性器を中心とする2型と2つのタイプがあります。最近、性行為感染症のなかでも単純性疱疹が性器についたヘルペス・ジンプレックスが増えています。この2型の単純ヘルペスウイルスは性行為によって感染し、局所皮膚の神経に潜んでおり、神経を伝わって皮膚に至り病変を生じます。カゼや過労、月経などが引き金となり、年に多い人で数回、軽い痛みを伴った小水泡ができます。
1型の口唇ヘルペスなどをもっている人は、接触による感染をおこさないように気をつけなければなりません。また、口内はヘルペスウイルスのすみかとなっていることも多く、オーラルセックスの場合、亀頭や包皮に少しでも傷があると、そこからウイルスが入ることがあり、ヘルペス・ジンプレックスを発症させてしまうことが多々あります。性行為のときはコンドームをつけるなど、注意するにこしたことはありません。
ヘルペスウイルスは神経に宿っているため、完全な治療は現在では不可能です。1度かかると何度でも再発してしまうため、感染しないように我が身を守ることが必要です。
治療としては、アシコルビルというウイルスの阻害剤の内服や点滴などで症状はよくなります。
再発を予防することができないため、安静を保ち無理をしないようにしなければなりません。症状が現れたら、できるだけ早くかかりつけ医に相談し、投薬をして、症状を抑えるようにします。自己診断は禁物ですので、必ず専門の医者にかかるようにしましょう。