おっぱいの病気〜お誕生日にはケーキ、花束、検診を〜
出産もしてないのにおっぱいが・・・
神無月を控えて朝夕めっきり涼しくなりましたね。親王様もご誕生、自称皇室ウオッチャーとしては嬉しい限り。またつい赤ちゃんに母乳を含ませる姿を想像してしまいほほえましくて自分まで嬉しくなってしまいます。
おっぱいはもちろん男性にも存在しますが、基本的におっぱい(乳汁)が出て正常なのは授乳中のお母さん。月経不順・ホルモン異常で乳汁がでて心配・・という若い患者さんも少なくなく乳がんもご存知の通り増えつつあります。
セルフチェックを癖付けて
マスコミなどで「巨乳」なる新語が活用され「大きくなければおっぱいじゃない」と悩んで居られる方、「おっぱい大きくするには牛乳ですか?」と尋ねる小学生も現れおばさん、微妙です。外から見える部分なだけにサイズのみが取り沙汰され病気を忘れている方も・・・。外から見えるということは逆に言うと外から触れやすいということ。ゆえにご自身でしこりを見つけて、もしくはパートナーに言われて来ましたという方も少なくありません。
「しこり=がん」ではありません
いまだ「しこり=がん」と思い込まれ検診は病気が見つかると怖いから、しこりがあるけど大事なおっぱいとられるといやなので我慢していましたというような笑い話にならない悲しい話も外来で耳にします。しこりがあって嬉しい女性は居られません。ただ、しこりの大半は良性です。しこりをみつけても慌てない・落ち込まない。乳腺症や繊維腺腫など、急いで外科的な処置を必要としないものが多いですが「赤くはれるのみで痛くないから大丈夫」と放置しているとパジェット病という進行の早いがんもあります。報告としては大変少ないので赤くなったから即その病気ということではありませんが、大切なのは普段の自分のおっぱいの状態を知っておくこと。月経前にはよく硬くなる、状態によっては透明の液体が出る、生理が終われば又やわらかくなるなどの月経との関連を目印にして携帯などにメモリーされて病院での報告に活かされると助かります。実は私も8月に誕生日を迎え、あ〜検診に行かねばと反省する日常。お誕生日プレゼントは時にご自分の健康を確かめることに充てるのもいいかもしれません。