健康増進法大検証!
毎年1兆円ペースで増え続けている国民医療費はすでに30兆円を超え、このまま増え続けると2025年には約80兆円にまでふくらむといわれています。そして、このときの給付財源は約25兆円が不足すると厚生労働省では試算しています。このままでは世界に誇る日本の国民健康保険制度が破綻してしまいます。
そこで、国民一人ひとりが自分の健康に目を向け、医療費を減少させていくことが「医療費の伸びを適正にするもの」として期待されています。その意味も含めて、21世紀における国民の健康に対する指針としてまとめられたのが『健康日本21』。この『健康日本21』を推進することを中心に法制化し、そしてまた、国民保険制度の維持のための医療制度改正の一環として、平成14年7月26日に法案が可決成立し、平成15年5月1日から施行された法律が『健康増進法』です。
具体的には、国民一人ひとりが日々の生活習慣を主体的に見直して、病気にならないように努力する「疾病予防・健康づくり」の一次予防を推進する法律であるといえます。