胃痛・胸やけはなぜ起こる?
日常よく経験する胃の不快な症状―胃痛・胸やけ・むかつき・もたれなど。ちょっと食べ過ぎただけで、また、仕事のストレスなどによっても、胃は調子を崩します。
私たちの体の中でも、胃はストレスに対してデリケートなところ。情報過密社会の中で忙しい毎日を送る現代人は、胃痛・胸やけなどの不快な症状に悩まされることも多く、胃腸薬は私たちにとって、それだけ身近なものとなっています。
そして、この秋からは、胃酸の分泌を抑える新しい成分を配合した胃腸薬が街の薬局・薬店で購入できるようになりました。その成分は「H2ブロッカー」といい、これまで医師が処方する医療用医薬品として用いられていましたが、今度初めて市販薬としてスイッチ(転用)することが許可されました。胃酸を分泌する作用を遮断(ブロック)し、分泌を抑制するので胃酸による胃痛・胸やけといった症状の改善に対してよく効く反面、私たち一人ひとりが薬の作用について正しい知識をもち、適正に使用することが求められます―。
では、胃痛や胸やけはなぜ起こるのでしょう?
その原因と症状、症状にあった胃腸薬の選び方、用い方、日常生活の注意などについて、大阪医科大学第二内科教授・勝健一先生に、ご専門の立場からのアドバイスをいただきました