糖尿病でインポになる?
健康な体があってこそのセックスです。
それを脅かす最大の敵は、成人病。増加の一途をたどっている糖尿病や高血圧症にはやはり気をつけねばなりません。
糖尿病では、口の渇き、そこからくる多飲、そして多尿と頻尿、旺盛な食欲などの症状がみられます。これは糖分の代謝を促すインシュリンが不足することによって、血液や尿の糖分が増えるためです。
糖尿病はそれ自体はもちろんですが、その合併症のほうがむしろ恐いもの。主な合併症には、網膜出血、腎臓病、心筋梗塞などがあり、生殖器系の病気なども多くみられます。早期から自律神経が障害されることも分かっています。勃起に関する神経が、手足の神経より先に障害されるということもあります。
とにかく糖尿病性のインポテンスは、まずその原因である糖尿病を治さなくてはなりません。成人型の糖尿病で少しずつ症状が進むものは、すぐにはその症状が現れず、気がついたらかなり悪化していたということも多いものです。自分で何か変だなと感じることがあれば、すぐに専門家の診断を受けましょう。
しかし、糖尿病になったからといって、必ずしも全員がインポテンスになるというわけでもありません。前述したように、器質的には何も問題のない心因性のものもあります。検査を受け、その結果に合わせた治療が必要になります。