基礎代謝向上で脂肪の燃焼を促進 -7秒体操ダイエット-
今回ご紹介するダイエットは「自宅で7秒間」という場所も時間もとらない簡単な運動です。具体的にはアイソメトリクスという筋力トレーニングの考え方に基づいたもので、体を動かさずに静止した状態で、息を止めずに特定の筋肉にほぼ全力で7秒間力をいれるだけです。
効果はふたつあります。ひとつ目は気になるところをピンポイントで鍛えることで、その部分の緩んだ筋肉を引き締める効果です。ふたつ目は基礎代謝レベルが向上し、脂肪の燃焼が促進されるという点です。
私達の体は心臓を動かし、筋肉を維持したりと無意識のうちにエネルギーを使う基礎代謝を行っています。これは寝ている間も絶えず続いています。結局、筋肉を鍛えて基礎代謝をあげることは、脂肪エネルギーの代謝につながるわけです。
7秒という時間は長年の研究より導き出されたもののようです。これより短いと効果が薄く、長くても効果に違いはありません。引き締め効果を重視すると5回繰り返すのがよいそうです。
また就寝前に行うことはさらに効果が期待されます。寝る前の筋力アップによって、睡眠中に出る成長ホルモンの作用で基礎代謝が上がりやすくなるそうです。
アイソメトリクスによる基礎代謝レベルのアップ効果は、大きな筋肉において特に有効だそうです。その意味では、おなかは効果が出やすい部分といえるのです。今回はおなかと脇腹に効果のある体操に絞って、4つ紹介します。
(1) 椅子に浅めに座り、手の平を重ねて片方の膝の上に置きます。その足を床から5cmくらい離します。手は下に押しながら、足は上げようという状態で静止して7秒数えます。
(2) 事前にタオルを用意します。肩幅くらいに足を開いて立ちます。タオルの端を片方の足で踏み、体を横に倒しながら同じ側の手でできるだけタオルの下の方を持って、上に引っ張りながら7秒数えます。
(3) 仰向けになって膝を90度くらいに曲げ、少し足を開き腹筋運動をする際の姿勢をとります。おへその脇に手の平を置き、頭から肩の順でゆっくりと状態を起こし最上点で静止して7秒数えます。
(4) (3)の体勢から、すねと両腕が床と平行になるように持ち上げます。その状態で静止して(イラスト参照)7秒数えます。辛い分(3)より効果があります。