毎日歩いて健康体! -ウォーキングダイエット-
「ダイエットには有酸素運動が効果的」……あまりに有名でいまさらながらの感がありますが、今回はこの有酸素運動であるウォーキングダイエットのご紹介です。
有酸素運動とは、時間をかけて体内に酸素を取り入れながら行う運動のこと。ウォーキングは、ジョギング、水泳、自転車などと並んで、有酸素運動の代表的なもののひとつです。
ではなぜ、有酸素運動がダイエットに効果的なのでしょうか……。その秘密は、どうやら脂肪の燃焼にあるようです。
運動を始めると、最初は主に体内のグリコーゲンが酸素によって燃やされます。しかし20〜30分たつと、今度はグリコーゲンのかわりに主として脂肪が燃えるようになります。 そこで、ある一定の弱い運動であれば、無理なく長い時間続けることができ、長く続ければ続けるほど脂肪がよく燃えるため、同じ有酸素運動のなかでもウォーキングがいちばんおすすめ、というわけです。
ウォーキングは、基本的に1日30分歩くのが効果的といわれています。でも、「忙しくてその30分という時間さえとれない」という人も、なかにはいるはず。
そんなときには、30分という時間を何回かにわけてもOK。以前は20分以上持続しないと脂肪燃焼がはじまらないため、効果がないと考えられていましたが、最近では何回かに分割して歩いても、効果に変わりはないといわれているそうです。朝、昼、晩にそれぞれ10分程度の歩行を3回行うなど、自分の生活のリズムに合わせ、無理なくウォーキングをとりいれてみるとよいでしょう。
また、「毎日ただ歩くだけではなんだか張り合いがない」という人は、1日合計1万歩歩こう! などと目標を定めてみたり、コースを変えて周りの風景の楽しみながら歩いてみるなど、自分なりに飽きない工夫をしてみることも必要とか。
どんな運動でも同じですが、効果が得られる最大のポイントは“やや強く”すること。運動強度があまりに弱いと効果があがらないので“さっさと歩く”ことを意識して行うのがポイントのようです。
ウォーキングは、ダイエットにつながるばかりでなく、健康のためにもよいことづくめ。 ウォーキングでは、酸素を吸うときに肺を使い、血液循環を早めるので血管を使い、心臓のポンプを使います。運動の効果は使った所に現れるので、ウォーキングを行うと、肺、血液、心臓、血管が丈夫になるといいます。
また、善玉コレステロールが増えて動脈硬化を予防、インスリン(膵臓から出るホルモン)の働きが高まり血糖値が下がるなど、ほかにもさまざまな効果が期待できます。
実際にこのウォーキングダイエットを実行した人のなかには、体重が減っただけでなく、体質が改善され、便秘、吹き出物、肩こりがなくなったという人もいるそうです。
ただし、ウォーキングには運動強度が弱いため効果が現れにくいという難点もあります。ダイエット効果をあげるには、ある程度の食事制限や他のトレーニングとの組み合わせも必要。たまには水泳やサイクリングなどの運動を行い、ウォーキングでは使わない筋肉を刺激する、または、ストレッチや軽い筋トレと組み合わせるのなどの方法もとりいれてみるようにしましょう。
ウォーキングは、特別な施設や道具が必要なく、手軽にできるもの。安全で経済的です。これからの気持ちのよい季節。明るい日差しのもと、元気いっぱい腕をふって歩いてみませんか。