機能障害のいろいろ
当サイトは学術的な面から性機能の科学を論ずるホームページではありませんので、雑学的アプローチでまとめてみました。
学術的に sexual dysfunction の事を《 性機能不全もしくは障害 》と言い、ペニスの勃起不全だけではなく、早漏を含む射精障害、男女の性的快感不感症、性欲の欠落をも指します。故に、性機能不全もしくは障害は決して《 インポテンス - ED 》だけではありませんが、日本では何となく男性の勃起不全症を指すことが多いようです。大別して、機能性インポテンスと器質性インポテンスに分けられます。
インポテンスの原因
高血圧症、糖尿病などの器質的要因による神経障害や、血管障害によるもの。
ストレス、心配事などの心理的要因によるもの。
物理的・肉体的な欠陥。
習慣性のある薬物、アルコールなどの薬剤性のもの。
性的知識の未熟、過度の緊張、不安などによるもの。
ハネムーンインポテンツ。
年をとったから「もうお終い」という、あきらめの気持からくるもの。
一番多いのは、二つ以上の要因が相乗的に働く混合性インポテンスと言われています。最近のニューズウィーク誌では、『米国立衛生研究所(NIH)の推定では、米国内に軽度なものをも含めた勃起不全の男性は、全米で1,000〜2,000万人。だが、2,000万人でも「氷山の一角」という説もある』と報じています。
日本の場合はどうでしょうか。
東京女子医科大学糖尿病センターの高橋・岩本両医師の論文を引用すると、日本の糖尿病患者数は約200万人、未治療者を含むと推定患者数は600〜700万人といわれています。しかも、その数は増加の傾向にあり、30代の糖尿病男性のインポテンスは約30%、50代になるとその頻度は50%以上になるといいます。
すると、糖尿病性の勃起不全人口だけでも100万人はいる事となり、『老人大国』になりつつある日本では少なく見積もっても、1,000万人のインポテンス患者、または予備軍がいると推測されるのです。
性機能不全に悩む方や、その予備軍が大勢いるということですが、大切なことは、インポテンスは心臓病や糖尿病と同じくひとつの病気であって、何ら恥ずかしいものではないということです。出来るだけ早く専門知識を持った専門医の診断を受けてください。診断を受けなければ道は開けません。貴方が心臓病だとしたら、すぐに専門医に行くでしょう? それと同じ事なのです。