バイアグラについて
今話題のバイアグラ、これも性機能回復の一選択肢です。
利便性とその効果という点においては、経口薬の中では目下のところ数段優れているといえるでしょう。広告などによりますと、成功率は約70%とのことです。
インポテンスの原因を大別しますと、
心因性:心理的要因(ストレスや神経症など)によるもので、インポテンスの原因はこれによるものが約半分。
ペニス自体の器質性:陰茎海綿体や血管などの機能的な異常によるもの。
ペニス以外の器質性:脊髄損傷や、糖尿病、心臓病などの、他の器官に異常のある場合。
が主な原因と考えられていますが、バイアグラの効果があるのは、1.の原因による患者に対してとされています。その内での70%の成功率ということですから、全ての人に対しての70%ではありません。
◆バイアグラの副作用
経口薬ですので、消化器官で吸収される為に、本当に必要としている組織以外でも吸収されてしまいます。つまり、別の組織でも吸収されてしまうので、その分だけ多量に摂取しなくてはならないというところに、大きな問題点があります。また従って、隠れた副作用もあり得るともいえるでしょう。
まだ市場に出回って1年少々です。消化器官から吸収されますので、長期にわたって服用した場合の副作用や問題点はまだ不明です。
目下はっきりしているものでは、臨床試験の結果報告によりますと、
顔面のほてり 被験者の10%
頭痛 被験者の16%
消化不良 被験者の17%
下痢 被験者の 3%
めまい 被験者の 2%
幻覚症状 被験者の11% (特に色や光に対して)
※アメリカでは自動車の運転事故が起きています。
また、飛行機のパイロットは、バイアグラ服用後6時間を経過しないと、操縦する事を法律で禁止されているようです。
この他に副作用ではありませんが、バイアグラの服用はインポテンツに関係のある糖尿病などの発見を遅らせたりする可能性があるといわれています。
◆バイアグラの使用上の注意
アメリカでは464人の人が死亡、日本でも発売前に1人死亡。確率からすれば少ない数字ですが危険性を持っています。(1999年パリでの国際カンファレンスの時の公表数字)
ですからアメリカにおいてもその他の国でもみな同様に、医師の診断を受けてその必要が認められ、なおかつ他の病気に影響がないと思われる患者に対してのみ処方箋が出され、購入が可能とされているのです。
◆バイアグラの使用が出来ない人
症状の程度によりますが、基本的には
心臓病
肝臓病
高血圧症
さらには過度の肥満、前立腺疾患のある方なども、使用は避けるべきです。
いずれにしても必ず専門医の診断を受けてから使用すべきで、絶対に他人から譲り受けて服用することは避けなければなりません。
その他に、特に注意すべきは、アルコールを飲んでいる時には服用しないことがあげられます。心臓がドキドキして、心臓に痛みを感じたという実例が多くあります。
また糖尿病の方にはその効果が少ないといわれています。