漢方医学について 〜陰陽病位〜
一般に「陽気な人」とか「陰気な場所」と言うのと同じく、漢方医学では病を陰陽に分けて考えます。陽病は、病が発揚性であり症状も激しく進行も早い傾向にあります。一方陰病は、症状が沈潜的で軽症に見られがちですが、重篤な場合が多く死に到る場合もまま在ります。
更に陰陽は三陰三陽と言う病位に分けて判断していきます。原則として、病は陽から陰へ進みます。細かく見ると病の進行は、[太陽病] → [少陽病] → [陽明病] → [太陰病] → [少陰病] → [厥陰病] → [死]の順に進行していきます。
漢方医学では、患者さんの病がどの病位まで進んできているか判断し治療していきます。
当然、同じ肝炎患者さんでも陰証・陽証で漢方薬が異なります。また、三陰三陽の病位の違いで漢方薬は全く異なってきます。
同じ病名でも患者さんにより、漢方薬は異なります。
同じ患者さんでも陰陽により、漢方薬は異なります。