細菌性とウイルス性の違い
細菌(バクテリア)性感染症とウイルス性感染症の症状は類似しているが、治療法は異なる。知っておくべき点は、抗生物質(抗菌薬)が有効なのは細菌感染症のみで、ウイルス感染症には効果がないこと。
National Information Program on Antibiotics(NIPA、抗生物質の適切な使用を呼びかけるカナダの団体)による、細菌感染とウイルス感染を鑑別するいくつかの指標を示すと:
・細菌感染症の症状は2週間以上持続する場合もあるが、ウイルス感染症は通常、10日以上続かない。
・空咳(からせき)、鼻汁、咽頭炎、疼痛、寒気などの症状は、通常、ウイルスによってもたらされる。
・成人では、高熱を伴わない咽頭炎は一般的にウイルス性。
・頻繁な咳、持続性の高熱、色のついた鼻汁(鼻水)などは細菌性で、特に2週間以上続く場合はその可能性が高い。