掃除力はこうすればアップする! - 肝臓と腸を元気にする9か条(1)
掃除力の中心を担うのは「肝臓」と「腸」
このように体は優れた掃除力を持っていますが、不規則な生活や、栄養バランスの悪い食事、暴飲暴食、便秘、精神的なストレスなどが続くと機能が低下します。ふだん私たちは栄養を「入れる」ことにばかり注意がいきがちですが、不要物を「出す」ことにも気をつかってあげましょう。
体を掃除する働き者、肝臓と腸に注目し、活性化させる食事と日常生活の秘訣(ひけつ)を紹介します。
■ 9か条(1)―― 疲れた肝臓を元気にするために
【1】お酒を控える
お酒は肝臓に負担をかけない量に減らします。日本酒なら1合、ビールなら大びん1本、ウイスキーならシングル2杯が一日の目安。週に1〜2日は休肝日を。
【2】ビタミンをたっぷりとる
肝臓で解毒や代謝などを行なうさい、必要な酵素の材料になるのが各種ビタミン(B群やA、Cなど)。そのため肝臓が弱ると、多量のビタミンが必要になります。
【3】良質たんぱく質をとる
肝細胞の再生、修復には良質なたんぱく質が必要です。特定の食品に偏らず、肉や魚、豆・豆製品、卵からまんべんなくとりましょう。
【4】脂肪を控える
肝臓はおもに炭水化物や脂肪を分解してエネルギーを産生しますが、多量になると分解しきれず、脂肪としてため込んでしまいます。食べすぎに注意し、低脂肪の食事を心がけて。
【5】睡眠をたっぷりとる
睡眠時間が短いとその分活動時間が延び、その間肝臓は活動のためのエネルギーを作り続けるため、疲れてしまいます。睡眠は、肝臓にとっても重要な休息。午前0時前には寝ましょう。また、食後に少し体を横にするのも効果があります。
【6】不必要な薬はのまない
化学物質である薬は肝臓で解毒されるため、のみすぎは肝臓に負担をかけることに。病気の治療で必要な場合は別ですが、軽い体調不良は薬以外の方法で改善する努力を。