睡眠時無呼吸とは
睡眠時無呼吸は、睡眠中に呼吸が止まる疾患で、呼吸停止は最大で30秒間続く。呼吸が止まるたびに、夜何度も目覚めることになり、睡眠不足を生じる。
ほとんどは「閉塞性睡眠時無呼吸」と呼ばれるもので、これは喉(のど)の中で何かが気道を閉鎖し、呼吸を妨げる。米国家庭医学会(AAFP)によると、気道を閉鎖するものには、扁桃(へんとう)腺、舌、喉の奥にある口蓋垂(こうがいすい)などがある。より少ないのが「中枢性睡眠時無呼吸症」で、これは中枢神経系の異常によって呼吸にむらが生じるものである。
睡眠時無呼吸の症状には、いびきが大きい、疲労感、日中眠りに陥ってしまう危険な事例(例えば運転中)などがある。
睡眠時無呼吸は、飲酒や喫煙を避け体重を減らす、といった生活習慣の改善で治療できるほか、睡眠中の呼吸を容易にする器具が処方されることもある。