肝臓移植後の生存状況は女性のほうが良好
肝臓移植後の生存状況は、男性より女性で良好なことが英クイーンエリザベス病院(バーミンガム)の研究で明らかになった。
英医学誌「Gut」9月28日オンライン版掲載の同研究は、1985〜2003年に肝臓移植術を受けた約2,700人を対象に実施。その結果、術後余命が男性に比較して女性で4.5年長いことが明らかになった。
被験者の平均余命は22年で、対照群の健康な同年代では29年だった。男女別では、一般の平均余命は女性31年、男性27年、移植患者の平均余命は女性患者で26年、男性患者では18年だった。17〜34歳で移植術を受けた患者の平均余命は28年で、移植患者中では最長だったが、一般同年代の51年には大きく及ばなかった。
全般的には、原発性肝疾患が原因で肝臓移植を必要とした患者は、C型肝炎、肝硬変、肝癌(がん)による移植患者に比べ、生存期間が有意に長かった。