塩素処理水は膀胱癌(がん)リスクを高める
塩素処理をした水を飲んだり、風呂やシャワー、プールを使用する人では、膀胱癌(がん)リスクが上昇することが、米医学誌「American Journal of Epidemiology」1月15日号掲載のスペインの研究で明らかになった。
オーストラリアの一般紙「The Australian」によると、研究者らは、トリハロメタン(THM)として知られる塩素処理副産物に曝露した1,200人と、曝露しなかった同数の人を比較。その結果、水中のTHM濃度が49mcg/L以上の地域の住人は、8mcg/L未満の地域の住民に比べ、膀胱癌の発症リスクが2倍高かった。
また、飲料水を通して、35mcg以上のTHMに曝露した人は、膀胱癌発症リスクが35%高いことも明らかになった。さらに塩素処理した水のシャワーや風呂を使った人ではリスクが83%高く、プール使用者では57%高かったという。