ビールの飲み過ぎ、夏太りに効く「グラフ化体重日記」
ビール、ジュースなどの誘惑に負けてしまいがちな夏。その結果、夏太りに。肥満は生活習慣病リスクを高めてしまいます。見る「快感」を刺激してやせる「グラフ化体重日記」で無理なくダイエットを続けましょう!
■肥満は、生活習慣病リスクを高める
おいしいビール、飲み会の誘いなど、誘惑が多い夏。そうでなくても、暑さにまかせてジュースやアイスクリームに手が伸びる回数が増えてしまいますね。夏やせどころか、ベルトの穴が1つ、2つきつく……こんな「夏太り」、していませんか? 肥満は見た目の問題だけではありません。体内に過剰に蓄積した脂肪細胞は、インスリンの働きを妨げたり、高血圧や動脈硬化を引きおこすさまざまなホルモンを分泌し、糖尿病や高脂血症などの生活習慣病リスクを高めてしまいます。おなかがぽっこりと出た体形は「内臓脂肪」がたまっている可能性が。すぐにでも、ダイエットをはじめたほうがいいかもしれません。ただし、体重を急激に落とす「我慢のダイエット」は、ストレスを呼んで結局はどか食い、リバウンド、という結果になりがち。そこで今回提案するのは、体重をこまめに計測するだけの「グラフ化体重日記」です。
■体重減少のグラフを「見る」快感で、ダイエットが無理なく続けられる
「グラフ化体重日記」とは、「起床時、朝食と夕食の直後、就寝直前の1日4回、体重をはかって記録する」、ただそれだけのダイエット法。大分大学医学部第一内科で推奨しており、実際の治療にも使われています。体重計とグラフ用紙さえあれば、年齢や性別に関係なく誰でも行えます。体重は100g単位でこまかく記録し、前日よりも増えてしまったときは「外食で食べ過ぎた」「一日中ゴロゴロしていた」といったふうに、自分なりに理由を書き込みます。
「グラフ化体重日記」には、脳に働きかける成功のメカニズムがあります。一つは、快感物質。グラフが右下がりになっていく「快感」をしっかり感じることで、油ものや甘いものへの欲求が自然に抑えられます。さらにもう一つ、体重の減少目標を「1日に50〜100g」とゆったりしたペースに設定することも重要なポイント。急激に体重を落とすと、食欲抑制ホルモン「レプチン」も急激に減少するために食欲が一気に高まり、リバウンドを招きがちですが、徐々に体重を落とすことでレプチンは適量を維持。これが、「グラフ化体重日記」が「リバウンドしにくく、成功率の高いダイエット法」と評価されているゆえんです。
●成功のためのコツ1 自分の食生活や日常生活の問題点を発見しよう
太ってしまう人は、食生活や日常生活に問題点があるものです。1日の体重の増減を観察すると、遅い夕食、間食、運動不足など、自分の生活に潜む「太る理由」が見えてきます。一つ一つ改善すると、結果がグラフに表れます。
●成功のためのコツ2 積極的に体を動かそう
体重を減らしながら太りにくい体にするには、運動が効果的です。まずは1日8000歩を目標に。歩数計をつけて、歩いた歩数を日記に記録すると、やる気アップにつながります。
●成功のためのコツ3 とにかく記録を続けよう
目標は1日50〜100g減。急激に体重を落とさないから、リバウンドや健康を害する心配もありません。体重計を家のなかで自分がよく通るところにおき、グラフは目につくところにはり、とにかく続けましょう。1週間に500gのペースで減量すれば、1か月で2kgの減量に!