虫歯予防の新しいチューインガム
虫歯予防を助ける乳酸菌を含有するチューインガムを、ドイツの大手化学薬品会社BASFが開発し、2007年には販売開始予定だという。
英ヘラルド紙によると、このガムに含まれる乳酸菌は、歯の表面に貼りつき、エナメル質を溶かす強力な酸を産生して虫歯を引き起こすミュータンス連鎖球菌(streptococcus mutans)に対して作用する。ミュータンス連鎖球菌を凝集させることにより歯への貼りつきを防ぎ、すすぎ落としやすくする。雑誌「Chemistry & Industry」8月7日号掲載の記事では、複数の試験でこのガムが口腔内の有害な細菌の数を50分の1に減少させることが示されたという。
ヘラルド紙は、BASF社はこのほかにも、練り歯磨き、口腔洗浄液、消臭剤などの関連製品を開発中としている。