米国で初めてのイヌ用肥満薬が認可
過食は人間だけの問題ではない。このほど米国食品医薬品局(FDA)により、初めてイヌの肥満を治療する処方薬が承認された。
FDAによると、ファイザー社のStentrol(一般名:dirlotapide)は、イヌの食欲および脂肪吸収能を抑制する薬剤である。FDAが引用した調査結果によると、米国では飼い犬の30%が過体重、約5%が肥満(理想体重を20%以上超える)であるという。過体重のイヌは、ヒトと同じように、心血管疾患をはじめ関節障害、糖尿病などの疾患リスクが高いという。
Stentrolの使用説明書には、ヒトが使用するのを防ぐため、ヒト用の薬剤ではないこと、小児の手の届く場所に置かないこと、ヒトが使用すると腹痛、下痢、頭痛、吐き気、嘔吐などの副作用の可能性があることなどが警告として表示される予定。