乳癌(がん)検診には父系の家族歴聴取が重要
乳癌(がん)検診の一環として女性の家族歴を聴取するとき、父系の親類についても漏らさず情報を集める必要があることが米国の研究で明らかになり、医学誌「American Journal of Preventive Medicine」9月号に掲載された。
BBCニュースによると、米バージニアコモンウェルス大学John Quillin氏らの研究グループが女性800人より収集したデータを分析した結果、16%が母系の乳癌例を報告しているのに対して、父系についての報告は10%であったという。この数字は、「1集団の中では父系、母系ともに乳癌例が同率でみられるはず」という統計的予測と一致しない。
この不一致について、「最も可能性の高い理由は、父系の乳癌例の報告が十分にされていないことだ」と研究グループは述べている。