夏場の腎臓結石予防に十分な水分補給を
腎臓結石には夏の暑さは最悪となる。腎臓結石の原因は多種多様で、誰にどの季節に起きても不思議はないが、夏場に特に多い。
米国泌尿器疾患財団(AFUD)によると、高温下では、多量の発汗と不十分な水分供給によって脱水が引き起こされる。このため尿内物質の濃度が高くなり、結晶化して結石になる。
十分な水分摂取が腎臓結石の予防となる。カナダ腎臓病協会は、グラス1杯の水を日中は1時間毎に、夜間は目覚めたときに摂取するよう奨励している。運動や食事時にも、十分な水分摂取が必要となる。
原因は脱水だけではない。その他の原因として、尿路感染または尿路閉塞、数週間以上にわたる臥床または無活動、食事によるシュウ酸カルシウム、尿酸、ビタミンC、Dの多量摂取、ある種の薬剤、特定の代謝性疾患などがある。
腎臓結石は構成成分が多様で、予防法もさまざまである。カナダ腎臓病協会は、以下のとおり助言している:
・シュウ酸カルシウム結石患者は、乳製品やシュウ酸塩の含有量が多い食品(茶やチョコレートなど)を多量に摂取しない。
・ビタミンCを多量(1日4g以上)に服用しない。制酸剤を多量に使用しない。
・尿酸結石患者は、赤身肉の摂取量を減らす。