リフレクソロジーで体調コントロール
反射ゾーンをもみほぐし、血流や新陳代謝をよくする
足の裏をもむ健康法は、昔から世界各地で行われてきました。アメリカやヨーロッパではリフレクソロジー(反射療法)、日本や中国では足ツボと違いはあっても、元をたどれば同じものです。
リフレクソロジーには、リラクセーションを目的とする「英国式リフレクソロジー」、治療を重視した「台湾式足ツボマッサージ」との、2つの大きな流れがあります。さらに、指圧を取り入れたり、アロマテラピーを加えたものなど、いろいろな種類があります。
人の体の器官や内臓の状態は、足の裏の特定部分に投影され、その部分を反射ゾーンと呼びます。反射ゾーンをもみほぐすことで、血流や新陳代謝をよくし、症状の改善を図るのがリフレクソロジーの基本的な考え方です。
ゆっくりとソフトタッチの刺激で
足の裏は、全身の不調を映す鏡です。つま先から順に頭部、腹部、下腹部と、体の各器官と関連しています。足の裏を押して、体の反応を確かめてみましょう。
サロンで足の裏をマッサージしてもらうのも気持ちのいいものですが、自分でもできるので、疲れたときなど、お風呂上がりに試してみてはいかがでしょうか。
まず、心地よいマッサージを行うポイントは、手のひらや指を使って、ゆっくりもみほぐすことです。足元にたまりがちな血液(静脈)やリンパ液(リンパ管)は、皮膚の表面に近いところを流れています。そのため、マッサージにあまり力を入れる必要はありません。さすったり、もんだり、押したりするのが基本です。
上手な足もみテクニック
では、上手な足もみテクニックの基本を紹介しましょう。
(1)手の親指で押す
足の裏の中央やコリを感じるところを刺激するのに最適なテクニック。
指先より少し下、指の腹に近い部分で、力を入れてゆっくり押します。
(2)両手の親指で
足裏は筋肉が厚く、押すには力が必要です。両手で甲を支えながら両手の親指で同時に押します。握りこぶしの関節部分で、つま先からかかとに向けてこすってもいいでしょう。
(3)人差し指で軽くこする
足のくるぶし周辺や甲の部分は、足裏に比べて皮膚が薄いので、人差し指や中指の先で軽くこするようにしましょう。
(4)サムウォーク
親指の関節を伸び縮みさせながら、イモ虫がはうような動きで、少しずつ刺激するテクニックです。難しければ、指でもみほぐしてもOKです。