パソコンやiPodでエクササイズに革命
米国人の半分以上は、「中等度の運動を1日30分以上」という政府の推奨する運動量を満たしていないという。理由はさまざまだが、飽きてしまうというのも大きな理由の一つだろう。しかし、そんな言い訳も時代遅れになりそうだ。パソコンや携帯情報端末、iPodのような携帯音楽プレーヤーがあれば、バーチャル個人トレーナーやポッドキャスト(ウェブサイトから音声ファイルを携帯音楽プレーヤーに取り込む技術)、動画配信など最新の技術を利用してフィットネスを始めることができる。
例えば「PumpPod」はインターネットで購入、ダウンロードしてiPodなどで利用できるトレーニングプログラムで、ヨガ、エアロビクスなど43種類の中から選ぶことができる。バーチャルトレーナーも増えており、「割れた腹筋」を作る集中トレーニングを動画で提供するサイトもあれば、個人に合わせたプログラムを提供し、オンラインで進度を確認できるサイトもある。
従来の運動専門家もこのような方法の利点を認めている。米国運動協議会(ACE)のFabio Comana氏によると、この方式は、すでにエクササイズの経験があり、マンネリ化に陥っている人や飽きてしまった人に最も適しているという。経験があまりない人の場合、まず個人トレーナーに直接指導を受け、その後オンライン技術を利用したプログラムに切り替えるのがよいとのこと。
コスト面の利点もある。個人トレーナーによる直接指導は1時間で35〜100ドル(約4,000 〜1万1,500円)かかるが、バーチャルトレーナーなら1カ月わずか10ドル(約1,150円)ですませることもできる。優れたプログラムを見つけるために、ACEは下記の点を助言している:
・サイト運営者を確認する。スタッフの経歴を見て、トレーナーが運動関連分野の学位を取得していること、ACEなどしかるべき組織の認定を受けていることを確認する。
・購入前にサンプルを利用できるものを選ぶ。サンプルでわかりにくい部分がないか確認する。文字だけよりも動画のような視覚的な指導の方が概して理解しやすい。
・疑問点があるときに連絡を取る方法を確認しておく。また他の利用者と談話できる掲示板のような機能があるかどうかにも注目する。