冬場の肌の手入れ
冬場は、寒さや身を切るような風、乾燥や室内暖房が原因で、皮膚が乾燥してかゆみやひび割れが発生したり、唇に亀裂が生じ、湿疹、乾癬(かんせん)、脂漏(しろう)が悪化する。
そこで、米ブリガム・アンド・ウィメンズ病院(ボストン)のDeborah A. Scott博士は、下記のような冬の厳しい環境から肌を守る簡便な方法を推奨する:
・水分補給:水分を十分摂取することは、体全体を健康にし、皮膚の保湿を体の内側から助ける。8オンス(約227cc)グラスの水を1日8杯以上摂取する。
・シャワーは短めにぬる目で:長時間熱いシャワーを浴びると体の脂分が洗い流される。温度は華氏90度(約32℃)までで、10分以内に済ます。
・マイルドなスキンケア製品を使用:アルコール分非含有の、敏感肌用クリーム、軟膏、ローションが最適。デオドラントや抗細菌石鹸、また、香料やラウリル硫酸など刺
激薬含有の石鹸やシャンプーは使用しない。
・保湿:シャワー直後に皮膚を押さえて乾かし(こすらない)、保湿剤を塗布する。一日中保湿できるよう、旅行用容器にローションを入れて携行する。
・スクラブは注意して:軽めのスクラブは、古い角質を除去する助けとなるが、過度に行うと皮膚を刺激して乾燥させる。軽いスクラブを週1回とする。
・加湿器を使用:セントラルヒーティングは、室内湿度を10%まで低下させる。使用頻度の高い部屋に加湿器を備え、湿度を30〜50%に設定する。
・日焼け止めを使用:冬場はSPF15の日焼け止めを塗布する。ゲレンデやビーチで休暇を過ごすならそれ以上のSPFとする。
・唇を保護:唇には皮脂腺がないため、特に乾燥しやすい。潤そうとして舐めてはいけない。石油系か蜜蝋由来のリップクリームを塗布する。