消化管ホルモン注射で食欲を抑える
消化管ホルモンのオキシントモジュリン(oxyntomodulin)の注射により、食欲を抑えることで、過体重の人の減量を助けるとするイギリスの研究が、医学誌「Diabetes」8月号に発表された。
オキシントモジュリンは腸内に自然に存在する物質で、通常、人が食物を摂取すると小腸から分泌され、食物が体に十分入るとそれ以上食べないように命令する。
研究は、過体重または肥満の26人を対象に実施された。ホルモン注射のグループでは、4週間後に平均約2.5kg減量し、生理食塩水のグループでは平均約450g減量した。
BBCニュースによると、被験者は1日3回食前30分にホルモンか生理食塩水を自己注射し、これを4週間にわたって行った。ホルモン注射の被験者は、食欲は抑えられたが、食事の楽しさは変わらなかったと報告している。
同研究の著者は、オキシントモジュリンによる治療の有効性を確認するための、より大規模な研究が必要だと述べている。