虫刺されの対処法と防止法
楽しい夏を虫に台無しにされないためにはいくつかのポイントがある。大部分の人では、虫にかまれたり、刺されたりしても局部的な反応ですむが、人口の約3%の人では、発疹や蕁(じん)麻疹などのアレルギー反応を来たすことがあり、医学的な手当てが必要となる。
なかでも特に、蚊(カ)は西ナイルウイルス熱を、ダニはライム病を媒介するので注意が必要だ。米ミシガン大学ヘルスシステム(UMHS)の専門家による助言は以下のとおり。
虫に刺されたときのの心得:
・ミツバチ、アシナガバチ、スズメバチなどハチの種類にかかわらず、まずは針を抜く。クレジットカードなど固いもので掃くように抜くことが勧められる。患部をつまむとかえって毒が放出されるので厳禁。
・水や石鹸を使用して、患部を完全に洗い流す。
・腫れを落ち着かせ、発赤を減らすために氷をあてる。
・痛みや発赤を和らげるヒドロコルチゾンクリームを塗布する。
・抗ヒスタミン薬やアセトアミノフェンなどの鎮痛薬を服用する。
虫刺されの防止法:
・虫が嫌うDEET(ディート、主成分:ジエチルトルアミド)を含有する虫除けを使用する。DEET製品は生後2カ月の乳児でも安全。
・飲み物を開けたまま放置ない。炭酸や果汁などの甘味飲料は針を持つ虫を引き寄せる。
・蚊の繁殖に最適な淀んだ水のある場所には近づかない。
・服装に留意する。常に靴を履き、皮膚全体を覆うような軽い衣服を着用する。