植物性蛋白(たんぱく)質に降圧作用
米医学誌「Archives of Internal Medicine」1月9日号に掲載された英国の研究で、植物由来の蛋白(たんぱく)質を多く摂取する人では、血圧が低いことが明らかにされた。
英インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究者は、4,680人(40〜59歳、4カ国)について3〜6週間の血圧データのほか、尿サンプル、飲食の習慣に関する情報を収集した。その結果、植物性蛋白質をより多く摂取する人は、少ない人に比較して血圧が低いことが明らかになった。また、過去の研究とは異なり、総蛋白質摂取量と血圧に関連性はないとする結果も今回示された。
植物性蛋白質が実際どのように血圧に影響するかは不明だが、アミノ酸(蛋白質に含有される)がある役割を果たし、さらに、マグネシウムなどほかの要素がアミノ酸と相互に作用して血圧を下げるのではないかと考えられている。
研究著者は「植物性蛋白質摂取と血圧との関係の最終的な確認には、ランダム(無作為)化対照試験での、特に構成アミノ酸による血圧への影響に関するデータが必要だろう」と述べている。