大豆が女性の骨を強くする
大豆が高齢女性の骨折リスクを減らすという報告が、米医学誌「Archives of Internal Medicine」9月12日号に掲載された。
大豆に含まれるイソフラボンは、自然の植物由来のエストロゲン様物質で、骨を強化する作用があると考えられている。今回の研究は、米Vanderbilt大学医学部(テネシー州)の研究者らが、平均年齢60歳の閉経後の中国人女性2万4,000人について、大豆の摂取と骨折との関係を調べたもの。
女性らは大豆の摂取量に応じて5群に分けられ、最も低い群で1日5グラム未満、最も高い群で1日13グラム以上の摂取であった。その結果、大豆摂取が最大群の骨折リスクは、最小群より骨折リスクが35〜37%低いことがわかった。
研究者らは「大豆食品の摂取が女性、特に閉経後まもない女性で、低い骨折リスクに有意に関係する」と結論し、今後の研究では、大豆摂取の時期が骨に与える影響を調べることが必要と述べている。