緑茶の癌(がん)予防効果の証拠は得
緑茶の癌(がん)予防効果については議論が絶えないが、米国食品医薬品局(FDA)によると、最近の研究では、前立腺癌や乳癌など癌に対する緑茶の予防効果に関しては見解の一致をみていないという。
乳癌については、2件の研究では発症リスクの抑制効果は認められておらず、一方で有用であるとする研究もいくつか報告されている。
前立腺癌については、リスクの抑制効果なしとする研究が1件報告されており、「説得力に欠ける」ものの抑制効果を認める研究が1件ある。
こうしたことから、FDAは2005年6月、緑茶の癌発症リスクの軽減効果は、いまのところまだ科学的な根拠は得られていないとの見解を示している。