小児用咳止めパッチ剤をメーカーが自主回収
咳止め用パッチ剤をかんだ小児が痙攣(けいれん)を起こしたという報告を受け、メーカーがこの製品を回収したことをAP通信が報じた。
問題のパッチ剤は、Triaminic Vapor Patch(編集注=日本では未発売だが、個人輸入品を通販で入手可能)で、これまでに5,000万個以上が販売されている。製造元であるノバルティス社は、Triaminic Vapor Patchの全種類を米国市場から回収すると発表した。
このパッチ剤は樟脳(しょうのう)、ユーカリ油、メントールを含み、胸やのどに貼付して使用するもの。同社は、小児がこのパッチ剤(2歳以上での使用を推奨)をはがして口に入れる可能性があることを認めている。
AP通信によると、パッチ剤の成分を飲み込んだ場合、口内の灼熱感や、頭痛、吐き気、嘔吐、痙攣を生じる可能性があるという。パッチ剤をかんだという報告は今回の1例のみで、患者は当日中に回復したと同社は述べている。