読書の秋〜疲れから目を守る〜
秋の夜長は読書で楽しもう
秋は夜が長くなって、『読書の秋』と言われるように活字に親しむのにピッタリの季節です。それに伴って目を使う時間も増え、目をいたわる事が必要になってきます。暗いところで長時間本を読んだり、姿勢の悪い状態で読書を続けたりすると、目が疲れてしまうだけでなく、視力の低下に結びつくこともあります。読書時に目をいたわるポイントを常に守っておきましょう。
目をいたわるためのポイントとは
暗いところで本を読むと、読みにくいために本にを近づいて読んでしまい、目を必要以上に疲れさせることになります。目を酷使しないためにも出来るだけ明るい場所で読みましょう。このとき明るすぎても逆に目に負担をかけてしまうので注意が必要です。 そして姿勢にも気をつけなければなりません。本を読む際は肘を立てたり寝転んだりせず、正しい姿勢で椅子に深く座り、背筋を伸ばし、リラックスした姿勢で。本は目から30〜40cm離しましょう。この時に前に頭をうつむけすぎると血液が頭へスムーズに循環しなくなってしまいますので気をつけましょう。机や椅子の高さも身体に合わせて調節してください。 また、部屋の乾燥にも要注意。肌が乾燥してカサカサになるように目も乾いてしまうのです。冷暖房のかけすぎには注意しましょう。
疲れたときは目を休ませて
目が疲れたな・・・と感じたら、目を閉じて休ませることが必要です。眼球の筋肉を動かさないことになるので目の疲労回復に効果があります。読書の間は定期的に目を閉じる(ゆっくりまばたきをする)ようにしましょう。また、定期的に遠くを見ることも効果的です。遠くの景色、できれば樹々の緑がいいのですが、ぼんやり眺めてください。目の筋肉を弛緩させ、リラックス状態にしますから、目の疲労回復に役立ちます。
読書の後は市販のアイパックを電子レンジなどで温めたり、冷蔵庫で冷やして目にあてて、目を労わってあげましょう。アイパックがない場合は小さめのタオルを水に浸し、それを温めたり冷やしたものを使うのもよいでしょう。水蒸気が疲れて乾燥した目を潤してくれます。
このような目のケアに加えて、目によい成分を豊富に含んだ食物を摂ることもおすすめです。ブルーベリーの一種「ビルベリー」には、目に良いとされる「アントシアニン」が豊富に含まれています。この「アントシアニン」は疲れ目を予防し、改善させる作用があります。また、「アントシアニン」を多く含む食物として、紫のさつまいもの皮があり、皮ごと食べると目に良いでしょう。そのほかにも、マグロや青魚に多く含まれる「DHA」は、人間の目の網膜に多く含まれる成分で、摂取する事によって網膜を守り、視力を高める働きをしてくれます。加えて脳細胞を活発化させ、頭の回転をよくする効果もあると言われていますから、青魚は読書前にピッタリの食品といえますね。
目には負担をかけず、秋の夜長をゆったりと読書で楽しみましょう。