快眠を妨げる、運動不足と夜のパソコン
■ 体を動かさなければ眠れない
まず、現代人が眠れない理由の一つは、運動をしなくなっていることです。一日じゅうデスクワークというかたも多く、交通機関や電化製品の発達もあって、ほとんど体を動かさなくても生活することができます。
しかし、そもそも睡眠の目的は心身の疲労を回復させることですから、体を動かさなければ、心地よい眠りは得られません。暑くて疲れるからとエアコンのきいた家の中に閉じこもっていたのでは、ますます眠れなくなって逆に体調をくずします。涼しいデパートにショッピングに出かけるなど、体に負担をかけない範囲で活動的に過ごすように心がけましょう。
■ 光の浴び方をくふうしてメラトニンの分泌を活発に
光のとり入れ方もたいせつです。眠りに深くかかわっているメラトニンというホルモンは、朝、起きてから15〜16時間後に血液中に分泌(ぶんぴつ)されて、その1〜2時間後に体を眠る態勢へと導きます。このメラトニンは光の作用を強く受け、日中に明るい光を浴びると脳内で生成され、夜、暗くなると分泌量が高まります。
日中は太陽の光をたっぷりと浴びるよう心がけましょう。そして夜は照明を落としぎみにしてメラトニンの分泌を促しましょう。テレビやパソコンの光は意外に強いものです。遅くともふとんに入る30分前にはスイッチを切るようにしてください。