注目の素材『水溶性の食物繊維』でおなかスッキリダイエット
おなかの脂肪が気になる、最近なんだか肌の調子が悪い...。
女性の多くが抱えるこんな悩み、その原因の多くは便秘にあると言われます。便秘は体内の不要物を必要以上に長くとどめ、余分な養分や水分を再吸収してしまいます。便秘は皮下脂肪やお肌のトラブルのもとなのです。
そもそも女性は男性に比べて腸を動かす腹筋が弱く便秘になりやすいうえ、慢性的な食物繊維不足が便秘体質に拍車をかけています。
不足している食物繊維
現在、日本人の標準的な食生活では1日当たり5g〜10gの食物繊維が不足すると言われています。食物繊維が不足している理由の一つに、米や野菜の摂取量が減ってきたこと、つまり、食生活の欧米化がすすんできたことがあげられます。意識的に食物繊維をとろうと努力しなければならないわけですね。
「野菜を積極的に食べましょう」とよく言われていますが、普通の食事の中で必要な食物繊維を摂取し続けるのは、なかなか大変です。
注目される海藻由来の食物繊維
食物繊維というと、なんとなくレタスやゴボウを想像してしまいませんか。
植物の食物繊維でも、何に由来しているかによって、お腹の中では働き方に違いがあるのです。植物由来のものは大きく分けると水に溶ける『水溶性食物繊維』と水に溶けない『不溶性食物繊維』があります。なかでも、最近注目を集めているのが、海藻由来の水溶性食物繊維なのです。
家庭料理の素材としてなじみ深い海藻は、緑色の緑藻類、褐色の褐藻類、赤色の紅藻類と、大きく3つの種類に分けられます。その中で、もずくやひじき、昆布などが属する褐藻類のヌメリ成分に含まれる水溶性食物繊維「アルギン酸ナトリウム」がその主役となります。
注目されるのには理由があります。
水溶性食物繊維の大きな特徴は、腸の中で水分を吸収してゼリー状にふくらんで腸の内側を刺激するとともに、不要物やコレステロールをその中にしっかり包み込んでそのまま体外に排出してくれるところにあります。さらに、もともと胃粘膜保護の医薬品としても使用されていた「アルギン酸ナトリウム」は腸管の粘膜も補ってくれるので、便のすべりが良くなり排泄をよりスムーズに促します。また、「アルギン酸ナトリウム」は排便を促すだけでなく、コレステロールなどの脂肪の吸収をしにくくしたり、体内に含まれる血中コレステロール値の改善にも効果があることが解っています。脂肪の分解に必要な「胆汁酸」と「コレステロール」を吸着して便とともに排出させることで、体内での胆汁酸を再合成を促進します。、胆汁酸は体内のコレステロールを原料として合成されるので、結果的に血中コレステロール値が下がる訳です。
ダイエットに悪影響をおよぼす便秘
便秘がダイエットに悪影響を及ぼしているって知っていましたか?便が体内にとどまることで、まず、全身の代謝機能が鈍くなってしまします。つまり、エネルギー消費の効率が悪く、太りやすくやせにくい体になってしますのです。そのほかにも、ホルモンバランスが乱れて皮下脂肪がたまりやすくなったり、ダイエットに有効な栄養成分の吸収が妨げられたりと、ダイエットにとっていいとこなしの便秘。水溶性食物繊維をしっかり摂取してお腹スッキリダイエットを目指しましょう。