貼付剤で潰瘍性口内炎を短時間制圧
食用成分から作られた新開発のパッチ(貼付剤)が、潰瘍性口内炎(口内びらん)という不快な口腔内潰瘍を数時間で制圧する強い味方になりそうだ。
潰瘍性口内炎は、頬(ほお)の内側や唇、歯茎にできる潰瘍で、5,800万人の米国人が罹患している。小さな赤い膨らみで始まり、その後、白や黄色の皮膜で覆われた炎症性の破裂性潰瘍に進行する。治療せずに放置しても、通常は2〜3週間で治癒する。
米Quantum Health社製品の「Canker Cover」は、潰瘍部位を覆って遮断することにより、歯、舌、食品や飲料などの刺激から患部を守り、最高12時間まで痛みを封じ込める。このパッチは、痛みを止めて治癒を早めるために、メントール、海水塩、柑橘(かんきつ)油、その他の成分を放出する。同社は、1枚のパッチで、8〜12時間以内にほとんどの人が治癒すると述べている。
米医学誌「Journal of Pharmaceutical Science」に掲載された、Quantum Health社出資による、イスラエル、ヘブライ大学(エルサレム)の研究では、被験者248人の60%が8時間以内に治癒した。