特殊な加工法でピーナッツ・アレルギーを回避
ピーナッツを原料とする食品の製造過程において、特殊な発酵処理をすることでアレルゲンとなる蛋白質の含有量を低下させ、ピーナッツ・アレルギーの人にも安全な製品を作ることができることが、アトランタで開催の米国微生物学会(ASM)で発表された。
米ノースカロライナA&T州立大学のJianmei Yu博士らによると、この加工処理によって、ピーナッツの主要なアレルゲンである蛋白質Ara h1およびAra h2の含有量が、品質に大きく影響することなく70%も減少した。処理方法を改良すれば,アレルギーなしのピーナッツ製品を作ることもできるという。
「ピーナッツ・アレルギーの人への朗報であり、ピーナッツ産業だけでなく、製品開発や調理段階でピーナッツを調味料として使う一般の食品企業にとっても重要だ」とYu博士は語る。