夏場の暑さを考慮した運動
蒸し暑い夏場のバスケットボールやジョギングは、心臓に負担をかける。通常の体調なら人体は暑さに対応することは可能だが、高い気温に長時間さらされると、体温の維持が困難になり、熱痙攣(けいれん)、脱水症、熱疲労、熱射病を引き起こす。
米メイヨ・クリニックでは暑い中での運動に関する下記のガイドラインを示している:
・水、スポーツドリンク、薄めた果汁などで十分な量の水分を摂取する。利尿作用のあるコーヒー、茶、コーラなどのカフェインを避ける。
・日焼けは体が持つ体温調整能力を低下させるので、事前に日焼け止めを塗る。
・時間をかけて体を暑さに慣れさせる。平均的な運動レベルの人なら、4〜5日。高齢者や慢性の健康障害がある場合は、10〜12日が必要。
・通気性のある素材でできた緩めの、明るい色のウェアを着用する。衣類に余裕があれば、体の表面を空気が通り抜け、汗を蒸発させ、冷却する。ポリプロピレン製は、水分を肌から吸い取る。
・比較的気温が低い早朝や夕方に運動する。
・慢性的な健康障害があるか、薬を服用している場合は、気温が高い中での運動に影響がないか医師に相談する。
メイヨ・クリニックはまた、高温が関与する疾患リスクの高い子供や高齢者が運動する場合は、ストレスの兆候を厳重にモニターする必要性を唱えている。