COPDは厳重な管理が必要
慢性閉塞性肺疾患(COPD)とは、気管支炎と肺気腫という2つの慢性的な肺症状を総称する疾患名で、両症状を併せもつ患者も多い。
米国肺協会(ALA)によると、COPDによる死亡の80〜90%が喫煙に起因するものだという。大気汚染、受動喫煙、幼少期での呼吸器感染症の既往のほか、遺伝もCOPDの危険因子となる。
COPD患者は、息切れがあり、運動や仕事に困難を感じることが多い。現在の薬物療法はCOPDの進行を遅らせるものではないが、症状を抑えることはできる。
吸入剤などの処方薬により肺の気道を弛緩させ、呼吸を楽にすることができる。酸素療法、抗生物質またはステロイド薬が処方されることもある。