流行性結膜炎の予防
「はやり目」とも呼ばれる流行性結膜炎は、接触感染によって広がる眼疾患で、小児への感染が多いが成人でも発症する。眼瞼の内側組織が感染することで充血やかゆみが引き起こされる。
流行性結膜炎はウイルスが原因で発生することが多いが、細菌や真菌による場合もあり、また、寄生虫が原因のまれな事例もある。米国立医学図書館(NLM)によると、細菌性結膜炎は抗生物質(通常は点眼薬)でのみ治療可能で、ウイルス性結膜炎は通常、治療せずとも自然治癒するという。
流行性結膜炎の広がりを防ぐため、頻繁な手洗いが奨励されている。眼に触れることや、化粧品やタオルを他人と共有するといった行為は厳禁だ。また、枕カバーを頻繁に洗濯したり、コンタクトレンズを定期的に外して殺菌したりすることで感染や再発を避けられる。