運動で女性喫煙者の肺癌(がん)リスクが低減
運動によって女性喫煙者の肺癌(がん)リスクが低下することが米国の研究で示され、米医学誌「Cancer Epidemiology Biomarkers & Prevention」12月号に掲載された。
AP通信によると、高齢女性3万6,410人のデータを分析した結果、よく運動する喫煙者はそうでない人に比べ、肺癌の発症リスクが35%低いことがわかったという。
しかし、だからといって運動すれば喫煙してもよいと考えてはいけないと、研究を行った米ペンシルベニア大学臨床疫学・生物統計学センター助教授Kathryn Schmitz博士は忠告する。Schmitz博士はAP通信に対し、「喫煙者が肺癌リスクを低減させるために最も重要なことは、禁煙することだ」と述べている。喫煙を止めた人の肺癌リスクは、喫煙者の10〜11分の 1だという。
運動が喫煙者の肺癌を防ぐ理由は明らかになっていないが、運動をすると肺内の発癌性の粒子が減少し、肺機能が改善されるためではないかと考える専門家もいる。