中年期の高血圧で寿命が5年短縮
中年期からの慢性的な高血圧は、寿命を平均5年短縮させることがオランダのエラスムスM.C.大学医療センター(ロッテルダム)の研究で明らかになり、新たに健康的な食事、適切な運動、体重管理による血圧コントロールの重要性を裏付ける理由の1つとして加わった。
研究者らが、米国のフラミンガム心臓研究の一環として27年間以上にわたって追跡された3,100人を超える50歳の参加者のデータを調べたところ、正常血圧の中年男性は高血圧男性に比べて心血管疾患の発現が7.2年遅かった。
結果は女性でも類似しており、50歳時の血圧が正常な人の総合的な寿命は、中年期に高血圧を有する人に比べて男性が5.1年、女性が4.9年長く、血圧と寿命短縮との関連性が以前に考えられていたよりもはるかに強いことが判明した。
研究は米国心臓協会(AHA)発行の「Hypertension」6月27日号に掲載された。