精神的ストレスは体外受精の成功率に影響なし
精神的なストレスは、体外受精(IVF)の結果に影響しないという報告が、医学誌「Human Reproduction」8月25日オンライン版に掲載された。不妊治療中に感じる不安が、妊娠の成功率を低下させる可能性を心配する女性にとって、朗報といえる。
過去の研究では、ストレスがIVFに影響するというものと、影響しないというものがあり見解は一致していなかった。今回の研究では、不妊治療中の160人の女性がアンケートに答えており、その後妊娠した人も妊娠しなかった人も、治療時の不安のレベルには違いがみられなかった。
「IVF治療の間、患者は精神的ストレスとIVFの結果との関係をよく尋ね、自分のストレスがマイナスになるのではと心配している。今回のプロスペクティブ(前向き)研究で両者に関係がないことを示したことは、患者を安心させる」と研究を行ったSahlgrenska大学病院(スウェーデン・イエテボリ)の助産婦Lisbeth Anderheim氏は述べており、この報告が患者のストレスを下げることにもつながるとも指摘している。