カルシウムと運動で骨みっちり - 運動で骨を強くする Part1
■ 骨に刺激を与え、筋肉を増やす
骨を強くする方法は、カルシウムの摂取だけではありません。
骨に刺激を与える運動や筋力トレーニングも、骨の量を増やして骨強度を高めます。
女子大学生のかかとの骨強度を測定した私たちの調査で、小学校から大学に入るまでクラブ活動などで運動を続けていた人の骨レベルは高く、逆に運動をしていない人の骨レベルは低いという結果が出ています。骨にひねりを加え、体重をかける運動や、筋肉をつけるトレーニングで強い骨を作りましょう。
○運動指導/石田良恵(女子美術大学教授)
■ 運動1 まずは体をほぐそう
運動するとき気をつけたいのはけがをしないこと。まずストレッチで体の筋肉をほぐしましょう。股関節(こかんせつ)を開いたり、体を前後に曲げたりして筋肉の温度を上げておきます。
●アキレス腱(けん)、ひざの裏側のストレッチング
両脚をそろえて立ち、片脚を前に踏み出して体重をかける。逆の脚でも同じ動きをくり返す。
●腰、脚の裏側のストレッチング
ひざを軽く曲げて前屈する。最初はひざをやや曲げて、ゆっくり行なう。無理はしない。
■ 運動2 骨に刺激を与えよう
体をひねったり、体重をかけたりして骨に刺激を与える運動は骨を強くします。ひざが痛い人は、ジャンプを伴うような運動は避けたほうがよいでしょう。
●上半身をひねるストレッチング
肩幅で立ち、両腕を水平に広げて上半身をひねる。左右にくり返す。負荷を高めるために軽いダンベルを持ってもよい。
●なわとび
慣れるまでは控えめに。体重の多い人は無理をしない。50〜60回ぐらいから始め、ゆっくりと300〜400回ぐらいまで。