サングラスはファッション以上の必需品
日増しに日差しが強まる連れ、紫外線(UV)の脅威も高まってくる。紫外線を長時間浴びると、眼の表面が熱傷する可能性がある。そして、紫外線による損傷が蓄積すると、白内障や、加齢性の黄斑変性(網膜の中心部で最も重要な領域である黄斑が変性する疾患)につながることもある。
眼の健康と安全を唱えるボランティア団体Prevent Blindness America副会長のDaniel D. Garrett氏は「たとえ曇りの日でも、強力で有害な太陽光線は放出されている」と述べ、紫外線から眼を守ることの重要性を強調する。
サングラスやつばのある帽子で眼を守ることは可能だが、着色レンズのサングラスでもUV加工されているとは限らず、購入時にはチェックが必要だ。適切な加工が施されていて、なおかつ手軽なサングラスもあり、UV-AやUV-Bを99〜100%ブロックする安価なものも広く出回っている。
白内障手術を受けた人やその他の網膜疾患のある人、テトラサイクリン(抗菌薬)、サルファ剤、避妊薬、利尿薬、精神安定剤など特定の薬剤を服用している人は、紫外線による損傷リスクが高くなる。
また、子供は屋外で過ごす時間が長く、紫外線の影響は大人より受けやすい。子供の眼を守るために親ができるのは、
・UV加工のサングラスを購入する。
・サングラスは子供の顔に合ったサイズか、全ての角度から眼を守ることができるものかを確認する。
・サングラスはポリカーボネート製の耐衝撃性レンズのものを選ぶ。
・つばのある帽子をかぶるよう常に言い聞かせる。
Garrett氏は「紫外線損傷は時間とともに蓄積する。子供に眼を守るよう教えることは、生涯を通じて健康な眼を維持するための重要な第一歩である」と述べている。