カルシウムと運動で骨みっちり - 運動で骨を強くする Part2
■ 運動3 筋肉を鍛えよう
骨を支える筋肉が細いと骨も弱くなります。ほうっておくと筋肉は衰える一方。筋肉を鍛えるためには「ちょっときついな」と感じるくらいの運動が効果的です。
●スクワット
脚をやや広めに開いて立ち、お尻を軽く後ろに突き出し、ひざの屈伸運動を繰り返す。ひざを深く曲げるほど運動の強度が高まるが、最初からがんばりすぎないこと。ひざの悪い人はやらない。最初は、椅子(いす)を利用して立ったり座ったりでもよい。
●腕立て伏せ
普通の腕立て伏せがつらい人の場合、最初は両手で壁やテーブルを押すだけでも上半身や腹筋に効果。
■ 運動4 日常生活でこんなくふう
運動はたまにやるだけでは効果がありません。ですからある程度、継続して行なう必要があります。しかし運動する時間がないという人も多いはず。そこでこんな方法も。
●階段を歩いて下りる
外出先でエスカレーターを使わずに階段を歩いて下りてみてはどうでしょう。登山でも下りはきついもの。太ももの筋肉が衰えている人は、階段を下りるだけでひざがガクガクします。階段を使うだけで骨にはかなりの刺激になります。エスカレーターに乗るなんてもったいない!
●テレビを見ながら脚を上下させる
筋力トレーニングを自分の力だけで行なうのではなく、ダンベルを使うと負荷が高まり効果がアップします。今はカラフルでおしゃれなダンベルがありますから、それをベッドやテレビのわきに置き、立ったりすわったりするときそれを持つようにします。そうすればわざわざトレーニングジムへ行く必要はありません。ダンベルは1つ500g〜1kgぐらいのものから始めるとよいでしょう。
背筋を伸ばしてすわり、つま先にダンベル(輪になっているタイプのもの)をひっかけます。脚をまっすぐに伸ばしたまま上下させましょう。テレビを見ながらでもできます。
■ 転倒・骨折を予防するために
太ももの筋肉が落ちてくると脚が上がらなくなり、歩幅が狭くなります。するとチョコチョコした歩き方になり、ちょっとしたものにもつまずくようになる。そして転倒、骨折、寝たきりに……。そんな事例が増えています。
筋肉は使わないと退化します。ですから筋肉の衰えを防ぐにはとにかく筋肉を使うこと。筋肉が増えると体力がつき、運動しても疲れにくくなります。そして「もっとやってみようかな」という気になります。
そこで運動が三日坊主にならないよう、できるだけ楽しい運動を見つけ、それを習慣にしましょう。どんな運動でもやらないよりはやったほうがよいのです。こまめに体を動かし、運動を楽しむこと。それがひいては骨を強くすることにつながります。