放っておけない肥満と病気の関係
■ もしかして、隠れ肥満かも!?
太りやすい生活をしている、あるいは冬だけ太る、というのは肥満ではありません。でも、生活習慣病の観点からは、やせているから太っていないというわけでもないのです。では、生活習慣病の観点からいう「太っている=肥満」とは一体どのような状態を指すのでしょう?
これは体脂肪(体内に占める脂肪の割合)で決まります。一般的に体脂肪が、男性で25%、女性で30%を超えると「肥満」と判断されてしまいます。「理想的な体重だから安心!」と思っていたら、「体の中には脂肪がいっぱいで隠れ肥満だった!」なんてこともあるのです。
体脂肪計がついた体重計も広く出回っている昨今ですから、ぜひ積極的に体脂肪のチェックをしましょう。また、体脂肪計がない場合は、次の計算で、肥満かどうかの目安としてみてください。
BMI(ボディ・マス・インデックス/体格指数)=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
※計算後の値が、「25」以上だと、肥満の疑いがあります。
■ 肥満が原因でこんな病気に!
「少しくらい太っていても元気だから大丈夫」。確かにそうなのですが、肥満となると話はちょっと違ってきます。放っておくと、さまざまな生活習慣病になる可能性が確実に高くなるのです。とくに心配なのが「脂肪肝」「動脈硬化」「糖尿病」「高血圧」「高脂血症」「心臓疾患」など。これらは、内臓にたまった脂肪や、脂肪で血管が圧迫されることによって引き起こされる病気。しかも自分では気づかない間に症状が進み、ある日突然倒れる、といった事態も起こり得るのです。そうなる前に、ベストな体重に整えたいもの。